徳永まさひろ 論考・論策

東日本大震災から10年

2021年3月11日は、2万2000人をを超す死者・行方不明者を出した東日本大震災から10年となる。
改めて犠牲となられた皆様に哀悼の意を表するとともに、ご遺族並びに今尚避難を余儀なくされている皆様にお見舞いを申し上げます。
現在も4万1241人の方々が避難生活を強いられて、復興事業のハード面を終えた地域でも人口が戻らないところがまだまだ存在している。
また自然災害だけではなく、福島第1原発の人為的な事故により故郷を追われ、人生設計を大きく転換させらた方々の心情を察するに、自らの無力感に虚しさを覚える時がある。
東日本大震災の教訓とは何か。私が震災後初めて石巻市の市役所と渡波の現場を訪れたときに、被災者の多くの人が、まさかこんな大きな津波が来るとは思わなかったと語る人が多くいた。50年前のチリ地震の時の津波の怖さを覚えている人は助かったとも述べていたことが印象に残っている。
つまり、日頃からしっかりと防災訓練を行うなど、様々なシュミレーションを想定したリスク管理が必要であることが判明した。
避難行動の判断が、生死を大きく分けたというニュースがよく聞かれる。震災後想定外という言葉がよく使われるようになったが、まずは個人・家族、そして身近な地域単位で避難行動のノウハウを知っておくことが重要と思われる。
また東日本大震災は自然災害の怖さを如実に表現した。
10年後の現在、今度は新型コロナウイルス感染症という脅威と戦っている。
もはや人類は、核兵器や軍備を増強して、仮想敵の人類を相手にすのではなく、自然の驚異にしっかりと向き合う時である。

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