東日本大震災から6年
あの甚大な被害をもたらした東日本大震災から、今日6年目を迎えました。改めてお亡くなりになられた方々に心からご冥福をお祈りするとともに、被災者の皆様に心からお見舞いを申しあげます。6年の経過とともに、まだまだ復興が進まない地域や、生活が安定しない被災者の皆さんが大勢おられる現実を報道で見るにつけ、心が痛む思いがします。私はあの時何ができるかと考え、できることは何でもやろうと思い、石巻市の渡波に、炊き出しのお手伝いに行ったり、区の放置自転車を50台石巻市に送ったり、気仙沼出身の江東区在住の方々の相談に応じたりと、微力ながら少しでも力になればと思い行動したつもりでしたが、現実に被災された方々の状況を考えた時に、自分の無力さに忸怩たる思いがしたことを思い出します。いざというう時に、いかに被害を最小限に抑えることができるのか、日頃から防災訓練や、地域の助け合いのコミュニケーションを構築していかなくてはなりません。しかし現実は、地方よりも都市の地域力は格段低いと思われます。町会や自治会の組織も高齢化や人手不足で、地域共同体の組織をしっかりとしたものになかなかできない状況が見られます。災害はいつ起こるかわかりません。したがって最低限のリスク管理が必要になります。そこで自助・共助・公助プラス最近は互助という概念もできて、地域社会の中の助け合い組織の在り方を考える研修会や講習会が開かれていますが、その場限りで終わってしまうことも多々あります。どうすればいざという災害に対処できるのか、いろいろ考えますが、簡単な方法はそんなにあるわけではないと思います。やはり一人一人の心の中で、ヒヤリハットをしっかり受け止め、普段から地道にいろいろ考えることが必要だと思います。石巻市に何度か尋ねて、現地の人のお話を聞くたびに共通して聞かれたことは、「まさかあんな津波が起こるとは思わなかった」でありました。災害の時に重要なことは、次にどんな状況になるのかをいかに想像できるかだといわれています。やはり日ごろの訓練を大事にして、次にどんな災害が起こっても、被害をいかに最小限に食い止めることができるか、地道に日頃からしっかり考えることが何よりも大事なことかもしれません。被災者の皆さんが、一日も早く、生活の安定と心の安心感を持てることを心から祈っております。