2010.11.04
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三亀中文化祭とアメリカ大統領選挙


昨日私がPTA会長を務める江東区立第三亀戸中学校の文化祭がありました。
毎回開会式には会長挨拶があり、今年は6回目の最後の挨拶なので、子供たちに少し私の希望を込めて話をしました。
一つは文化祭の意義について、究極は自分探しであること。
表の舞台で活躍する人も、裏方をやる人も授業の中ではあまり発見できない自分の得意とするところ。また準備の段階でぶつかり合う人間関係の中で見えてくる人間性。そして仲間との友情。
二つ目には、自分探しは人には優しく、自分には厳しくないとできないということ。
ことわざに「春風を持って人の接し、秋風を持って自らを戒める」という言葉があります。何事も真剣にぶつかり合うことによって新しい文化が生まれること。
そして最後に、自分探しの究極は自立した人間になること。
江東区でもカナダの短期留学が、中学生の文化交流のとして行われていますが、文化交流には自立した考え方が、つまり自分の意見というものをしっかり持つことが本当の意味での文化交流ができるということ。
こうした点を子供たちの前で話しました。
最近のマスコミで騒がれている、高校生や大学生の就職難のニュースを見るたびに心を痛めるわけですが、やはり中学時代から社会の中の一員としてしっかり自分を見つめてもらいたい、そして脱落することなくみんなが立派な社会人になってもらいたいという思いから話をさせていただきました。
どこまで分かってもらえたかは定かではありませんが、最近のテレビのバラエティー番組のように笑ってごまかすのではなく、正論を大人が真正面から子供たちにぶつけることも必要なことと思います。
時折しもアメリカ大統領選挙の結果が入ってきました。
政権担当したオバマ大統領の2年間の評価が出たわけですが、そこでのポイントは経済不況と就職難が全面に出ていました。まったく日本の民主党政権と同じ論理です。これはまさしく日米が戦後一緒になって世界経済をリードしてきた経済戦略の見直しが問われています。
世界は日米の世界戦略からすでにEUに見られるように自立しつつあります。サミットもG7からG20の時代です。そのことに日本が一刻も早く気づきアメリカ一辺倒から日本の自立を構築することが民主党政権の最大のテーマです。
そのためには政治家は強い気概を持つことです。
また強い信念と長期的なビジョンが必要です。
大人がそれを持てないで、どうして中学生にまともなことが言えるでしょうか。
日々の生活に追われる毎日ですが、自分自身も含めて、今こそ大人が気概を見せるときと思われます。