令和3年第1回定例会始まる。
今日から江東区議会令和3年第1回定例会が始まりました。会期は3月30日までです。本会議の初日、民政クラブとして代表質問をさせて頂き、大綱4点について質問しました。1点目が、やはり令和3年度の予算編成のポイントと長期計画の課題です。新型コロナウイルス感染拡大が始まって1年余り、昨年は7回の補正予算を組み、約670億ほどの一般会計の増額を行いました。新型コロナ対策として、感染症対策や所得補償などの直接的な費用の範疇に収まることなく、広義の経済政策、社会政策まで踏み込んだ対策となりました。それでも地域経済は、中小・小規模事業者の経営悪化により大変厳しいものがあります。そうした状況を経験して、令和2年度から3年度にかけて新たな課題は何か、財政計画や長計の見直しはどのように考えているのか質問しました。2点目は、今後の新型コロナ感染症対策について、ワクチン接種のオペレーションやエッセンシャルワーカーの支援について、またこの1年余り、コロナ禍で疲弊した地域コミュニティの再生をどのように復活させるか、ポストコロナ時代の地域コミュニティの在り方について、そして新たな中小企業の活性化対策は何か質問しました。3点目は、第8期の介護保険事業計画の取組全般について質問しました。最初に今回の全体0.7%引上げの介護報酬の内容と評価について、また介護サービスの見込みと保険料の考え方。そして8期に新たに加わった基本指針で、災害や感染症対策に係る体制整備について、そして現在本区が策定中である地域福祉計画との関係についてどのような踏み込んだ議論がされているか質問しました。4点目が、本区が令和7年に開設予定している児童相談所の設置に関する検討課題について質問しました。今回の質問の中でもこの課題については一番整理したかった問題で、概ね私の問題意識と執行部側と同じような見解に至り成果がありました。一つは、今後の課題の整理で、人材育成と組織をどのように考えているか。また児相だけでは運営できない課題として、子どもの受け皿問題として、乳児院や児童養護施設の施設整備とともに、里親の支援もしっかり必要なことなど社会的養護の環境づくりの面で意見が一致しました。今後の施設整備と合わせて里親支援のネットワークを作るなど、社会的養護の環境づくりが極めて重要であること、そしてあとは具体的にどのように進めるか、町会・自治会やNPOなど中間支援組織とも連携して活発に議論していくことが望ましいことが理解されました。また最後に、やはり児童相談所と子ども家庭支援センターとの関係、そこから考えられる現在策定中の地域福祉計画との議論もしっかりやるべきことの認識が共有されたことは今日の質問の成果と言えます。いずれにしても、令和3年度の予算は、まだコロナ禍の状況を打破しきれていない時間が続くことが予測される中で、経済成長の見通しをしっかり把握して、財政計画の見直し、またポストコロナの時代の新たな戦略も考えながら、長期的な戦略も必要な予算として、何回か補正を組みながら区民ニーズに合った施策を展開する必要があると思われます。3月2日から令和3年度の予算審議が始まりますが、しっかりと議論していきたいと思っています。今後とも宜しくお願いいたします。また代表質問の内容は議会のホームページで検索できますので、興味のある方は是非ご覧ください。