2012.03.11
ブログ

東日本大震災から1年


今日、東日本大震災から1年が経過した。
改めて多くの犠牲者の皆さんに哀悼の意を表するとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
私自身が被災地を訪れたのは2回、いずれも石巻市でした。仙台から仙石線で東松山まで向かい、そこからバスで石巻に向かいました。
石巻市役所を訪問し、そこから渡波小学校に向かい、渡波地区の惨状を眼前に見たときには、言葉がありませんでした。
石巻市役所を訪れた理由は、江東区から放置自転車を寄贈するための手続きに行くためでした。
選挙中の昨年の4月、亀戸駅東口で駅頭を行っている最中に、石巻市渡波出身の方が、私に江東区の放置自転車を売ってほしいと依頼されました。
しかし調べたところ、一個人に売却するわけには行かないとわかり、それならば江東区から石巻市に寄付ができないかと動きました。
それには石巻市からの要望書がいるということで石巻市にアポもなく訪問したのでした。
その後放置自転車は、50台江東区から石巻市に送られています。
震災後、車は喪失し、電車は走らない中、交通手段は自転車しかありませんでした。
そのことを江東区在住の石巻出身の方が、涙ながらに訴えられたことが、私と石巻市との出会いでした。
その後、もう一度渡波地区に足を運びました。東京在住の沖縄県人の有志と渡波駅の前で、沖縄そばの炊き出しに伺いました。
あったかい沖縄そばを、被災者の皆さんは大変喜んでいただき感謝されましたが、そこに来られた被災者の皆さんの、悲しみをぐっとこらえて前向きに生きようとする思いがひしひしと感じられ、逆に感銘を受けました。
その後、東京からさまざまな形で支援のお手伝いをさせていただきましたが、まだまだ復興の形が見えてこないことに、私自身もやるかたない思いがしています。
今日、江東区東雲の国家公務員宿舎に一時避難されている皆さんが作られた、東雲の会の主催の追悼式に参加してきました。
そこには福島原発事故で避難されている南相馬市や双葉郡の方々がおられますが、生活の見通しがなかなか立たない中、日々の生活に精神的にもの大変なことが察せられます。
しかし皆さんは、そんなことはおくびも出さず、少しでも前向きに立ち上がろうとしている姿に、これからも江東区としてしっかり応援していかなければと強く感じました。
そこでいただいたすいとんは、とてもおいしいものでした。
晴れ渡った空に、一瞬太陽が隠れ急に肌寒くなった中、東雲の会の皆さんが作られたすいとんは、私の体をぐっと温めてくれました。
まだまだ続くであろう復興の道のりも、国民の皆さんが温かく見守っていけば、必ず春が来るだろうと思います。
私自身もこれからもしっかりと支援していきたいと思っています。