2006.09.12
ブログ
9.11から5年
今日、あの忌まわしい2001年9月11日テロ事件から5年が経ちました。
各社のテレビ報道では、現場の現在の様子や遺族の近況、そして式典の様子が伝えられていました。しかし、その後のアメリカの世界戦略の内容が果たして、正しかったのかそうでないのか、イラク戦争を始めその後のアメリカを中心にした国際政治のあり方を議論する場面は、ほとんど見られませんでした。
これは、報道の限界かもしれませんが、物事には原因があって結果があるわけですから、これからの日本を始めアジアの地域情勢のあり方を問うにしても、冷戦後の国際関係を真剣に議論する前に、テロ対策に追われ、物事の本質を見忘れているジャーナリズムのあり方は、世論を間違った方向に追いやるとしか思えません。
9.11の教訓が、単なるアメリカを中心にしたテロ対策の国際環境作りの理由付けにならず、政治と宗教の関係を含めて本質的な国際社会論が展開されることが望まれていると思います。
また、日本が自立していく過程を考えた場合、その是非について、その過程について議論するには、政治の場で、小泉首相のように言葉でごまかす政治ではなく、真剣な国会での議論が必要であることは自明の事でります。
しかし、テレビのワイドショーや政治バラエティーの番組でしか意見を発し得ない政治家が多すぎることに、多くの国民は憤懣やるかたない気持ちでいることと思います。何とかこうしたテレビジャーナリズムの弊害をなくし、まともな議論が展開できる体制を作るべきと思っています。そのためには、権力の怖さを是正するためにも、政権交代しかないことを理解していただきたいと思います。