時事放談①
ご無沙汰してすいません。
9月には入って、仕事がいろいろ忙しくなり、しばらくブログをお休みしました。
これからも頑張って書いていきますので宜しくお願いします。
ところで今回から、新聞やテレビのニュースの情報から、思ったことをもっと素直に分かりやすく伝えるために、時事放談という形でコラムを時折書いていきたいと思います。宜しくお付き合い願います。
さて、今日の読売の夕刊の一面に、「キレル子」原因探れ、という記事がありました。
児童・生徒が授業中などに、突然「キレル」原因を解明しようと、文科省は2007年度に、食事や、テレビ視聴などの生活習慣や家庭環境が「キレル」現象にどう影響しているかを探るために、1億5千万円の概算要求したことが書かれていました。
近年、普段はおとなしい児童・生徒が教師から注意を受けると、突然「うるさい」と食ってかかったり、教師に暴力を振るったりする「キレル」子ども達が増加し、大きな社会問題になっていることを述べていますが、私に言わせれば、何をいまさらといいたくなる憤懣やるかたない気持ちが起こりました。
ここ数年、新学習指導要領の変更から様々な、教育改革が提示されているなかで、大前提として、最近の子ども達の生活環境や社会環境がどうなっているのかを、詳しく分析した上で、政策提案することがあたり前なのに、その前提の根本の議論をせずして、官僚と一昔前の政治家が選択していた彌縫策を、まだ続けていたことを露呈したことに他なりません。
悲しいやら、情けないやら、教育が今一番大事な時期といいながら、日本の教育政策を立案する本家本元の組織がこんなに認識不足であることに、怒りを通り越した、呆れた気持ちがこみ上げてきました。
2007年度からの研究テーマを見ると、①朝食の摂取状況や睡眠時間などの生活リズム②テレビ視聴やテレビゲームをする時間③家族構成、と書かれていましたが、こんなことはテレビゲームが普及しだした時から常に分析すべき事柄で、生活リズムの問題は、ここ何十年も問題になっていたことであります。
今になって、「キレル」原因を探れなどとは、いかに文部行政がいい加減であるかが分かります。
制度改革だけに腐心し、心の問題を抜きにした矢継ぎ早の教育改革が、現場の学校がにどんなに大変な思いをさせているかがまったく分かっていないとしか思えてならない内容でした。
このことについては、私の見解をしっかりと述べたいと思いますが、一つだけ言わせてもらうと、子どもをターゲットにした携帯会社やゲーム会社等の、大手の一流会社から中小まで、儲け主義に走った大人の責任は極めて思いといわざるを得ません。子どもにはその発達段階に適した生活環境が必要です。
それを一時期、駅前のテナントビルには、一番利益が上がるからと、あちこちにゲームセンターを作りました。バブルが崩壊してテナントのリーシングに苦しんでいた、デベロッパーも好んでアミューズメントの施設を作りました。
これはまさしく大人のエゴでしかありません。そのことに気づかない限り、どんなに研究しても根本の解決はできないと思います。
まだまだ書きたいことはありますが、別の形で発表したいと思いますので、今日はこの辺で終わります。いずれにしても、ほんとに子ども達の将来が大変な時なので、教育問題は心して取り組む必要があると日々痛感しています。