2010.05.31
ブログ

社民党の政権離脱について


社民党が政権離脱を決意した。そのことで次の政治がどう展開されるか。マスコミや評論家は様々な予想を展開しているが、恐れることはない。民主党として、国民のための政治とは何かを徹底的に追求すれば、マスコミや世論に翻弄されることなく、日本が進むべき羅針盤を見つけることが必ずできると思われる。常に原点に戻るべきである。
連立与党を組んだ意味がなんであったか、単なる参議院の国会対策のためか、果たして政策的に本当の意味で合意がなされ、福祉や教育の分野で一緒になって新しい日本をつくろうと考えたのか、はなはだ疑問である。普天間問題に見られる社民党の対応を見る限り、沖縄から米軍基地を全廃したい気持ちは当然わかるが、一足飛びに行かない現実に対して、真正面から取り組めない党内事情があまりにも見え隠れして、残念でならなかった。
したがって、今政治家が国民のために取り組むべき政策課題がたくさんある中で、政権離脱を選択した理由は、イデオロギー論争に明け暮れた、55年体制の延長線上にまだのっかっているとしか思えない。
時代は昨年の8月30日の政権交代をした日から、新しい日本の民主政治が始まったことをもう一度しっかり認識すべきである。その意味はまさしく、官僚および大企業中心の政官業癒着政治から国民が主役の痛みのわかる生活者起点の政治に展開することである。
教育・福祉・外交・税制すべての政策立案の原点はそこになくてはならない。
参議院選挙を前に、民主党自身もマニフェストづくりにかなり苦労しているように言われているが、
臆することなく原点に戻って、独自の政策をどんどん打ち出すべきである。
与党になって9カ月間様々な経験をしたことと思われるが、社民党の連立離脱を機に思い切ったマニフェストを発表していただきたい。