2010.06.15
ブログ

菅直人政権誕生に思う


6月4日の菅直人総理大臣誕生から10日が経過した。
国会は14日から各党の代表質問が始まり、16日には会期が終了する予定である。
私が即座に菅総理誕生のコメントを差し控えたのは、参議院選挙の日程を睨んで、菅内閣の判断がどうなるのか確認したかったからである。
鳩山総理と小沢幹事長の退陣は、まさしく支持率の低下による民主党の崩壊を防ぐための決断であったと思う。
マスコミに散々政治と金や普天間問題で非難され、残念ながら党内からもマスコミに迎合する諸氏から小言を言われ、忸怩たる思いがあったと思われるが、私は誰も民主党の政治家は、政権を取ったからといって、私利私欲で動いている人はいないと思う。ましてや小沢前幹事長もしかりである。
ただいつの世でも、力のある人間の、足を引っ張りたがるのが日本の政治風土であり、本当の意味での民主主義が構築できない日本の民族性の弱さが、まだ日本人の体質として残っていることが残念であるが、そろそろその政治風土を変えるときである。
今日菅総理の代表質問に対する答弁を聞いて、まさしくその時が到来したような気がした。
さすがに、一市民運動から総理大臣まで登りつめた強い人間性は、日本人が忘れていた侍魂そのものかもしれない。
国会の会期が終了するといよいよ参議院選挙である。昨年の8月30日の政権交代から約1年弱で、本当の意味での日本の政治が変わるかどうかはその結果に大きく影響される。
そして菅政権誕生の意味は、国民の期待を裏切らない、官僚支配から脱却した強い国民主権の政治の誕生である。
心を引き締めて頑張りたいと思う。