2011.12.21
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金正日総書記死去に思う
12月19日正午、お昼のニュースで金正日の死去を知る。
その時咄嗟に思ったのが、各国の反応はどう出るかであった。
さすがに韓国は早かった。すぐに国家安全保障会議を開き、厳戒態勢をとる。
中国はすぐに弔意を示し、すでにあらゆる状況を把握していたようだ。
しかし、日本の反応はやはり遅かった。いかにも寝耳に水のごとく、
野田総理を始め各大臣の表情は、戸惑った表情に見えた。
その背景は、私は日本の情報収集の弱さにあるように思えた。
戦後アメリカ主導で政治経済体制を構築してきた中で、国家としての安全保障体制が自立できていないところに大きな問題点があった。
その最たるものが情報収集能力であることは、誰もが指摘してきたことである。
この機に日本は、今後のアジアの平和と確たる世界の安全保障体制を確立するためにも、諜報活動に努力すべきである。
一方で朝鮮半島は北東アジアの中で、常に緊迫した国際関係を展開してきた。
言い換えれば、大国の利権の論理に利用されてきた。
しかし今回の金正日総書記の死は、南北統一も含めた、21世紀に朝鮮半島の在りようを大きく左右するものとなると思われる。
その前兆がまさしくアラブの春に見られる、民衆の改革のエネルギーである。
朝鮮半島に一刻も早く春が来るのを期待している。