2009.02.03
ブログ

豊後高田市の昭和レトロの街を視察


1月30日の午後羽田から大分空港へ向かい、一泊二日の由布院の町と豊後高田市の昭和レトロの街の視察に出かけてきました。
時間がない中、由布院の旅館に一泊して、翌朝由布院の街をタクシーを使って視察して、午後には豊後高田市に向かいました。
由布院の観光振興の取り組みは、商店街の配置や外装の統一感から、旧軽井沢に雰囲気をすこし感じるものの、街の広がりがあまり感じられず、少し淋しい気がしました。
時間があまりなく、タクシーで現地の人に説明を受けながら、キーポイントだけの視察であったので多くは語れませんが、駅舎の雰囲気から金鱗湖に抜ける動線は、もっともっと楽しめる空間を描けるような気がしました。
一方、昭和レトロの町並みは非常に勉強になりました。
町おこしを考えた有志は、やはり強力な一人のリーダーから始まっており、やがて7人衆なるグループが誕生して、全体を引っ張っていったと、現地のボランティアの案内人の方に聞いた時は、やはりと思いました。滋賀県の黒壁の街づくりもそうですが、街の活性化には、必ず強いリーダーシップが必要です。
幸いにも私は、現地での案内人の予約もしないで訪問したにもかかわらず、ちょうどタイミングよく、空港管制官を引退されて、故郷に戻られた素晴らしいボランティアの案内人の方と出会うことができました。その方に、二人きりで2時間超にわたり懇切丁寧に説明をして頂き、そのおかげで昭和レトロの現在と歴史、さらにそれ以前の商店街の歴史や文化を教えていただき、充実した視察をすることができました。
そこには江戸時代から続いている商人の知恵や、伝統の味を守るために永六助さんが一役買っている話や、長浜の黒壁と違ってもともと商売をしている方々が、そのまま引き続き日常生活の中で、自然な形で昭和の町を再現している努力は、人々を感動させるのに十分な魅力がありました。
江戸・明治・大正と古くから存在している店の一点一宝は、なかなかの代物が多く、また一点一品の品々は、それぞれ工夫された見事なものでした。
江東区では、いままさしくレトロの街を再現しようと計画がされていますが、今回の視察は大変参考になりました。
何よりも私を案内してくださった、ボランティアの案内人の方に心から感謝を申し上げます。