2009.01.22
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オバマ新アメリカ大統領の就任演説に思う


いよいよ非白人系のアメリカ大統領が誕生した。
演説の中でも、60年前は食堂で一緒に食事もできなかった立場の人種から、
ホワイトハウスに入ることができるまでになったアメリカの大きな変化を、自嘲気味に語っていたことが印象的であった。
20世紀後半は、ほぼすべての分野で世界のリーダーとして君臨してきたアメリカが、ここにきて金融資本主義世界経済システムの限界を露呈したこと。そして、世界を平和的に維持できる次なるシステムの模索が始まる中で、現状認識をしっかりすることが一番肝心であることを提示したような内容であった。演説の後半のくだりに登場する「新しい責任の時代」の提唱は、まさしく世界に何かを期待するのではなく、混迷した現在だからこそ、世界の人々が国家の枠にとらわれることなく、それぞれの責任で、主体的に動く時が今であることを訴えているように思えた。
また、さらに印象的なのは、一部の強欲と無責任な行動が、今日の危機的な国際環境を作り上げたことを指摘し、健全な経済システムの構築には、しっかりとした管理体制が必要であることを訴えたことである。
このことは、1989年のベルリンの壁の崩壊とソ連の解体から始まる、自由資本主義体制の暴走の警鐘に他ならず、世界の平和的な政治経済の仕組みを新たに構築しなければ、人類の未来がないことを示していると思われた。
オバマ氏と私は誕生日が一ヶ月違いの同じ年です。
方や世界のリーダー、一方私は一地方議員。
しかし、立場こそ違え、今の内外の政治を憂い、世界の動向を憂慮する気持ちは同じなので、負けずに頑張っていきたいと思っています。
いつかオバマ大統領と懇談できる日を楽しみにして。