2013.11.25
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特定秘密保護法案


第185臨時国会が、10月15日に召集され、12月6日まで53日間、極めて重要な法案を短期間で成立させようとしている。
今回の重要法案として掲げられているのが、国家安全保障会議設置法案、特定秘密保護法案、国家公務員制度改革関連法案、そして成長戦略がらみでは、産業競争力強化法案、国家戦略特区関連法案である。
成長戦略の一役を担うといわれる後者の二つの法案は、今日まで20年間議論してきた地方分権の成長戦略から、また中央集権的な制度を復活させようとしている動きが見られ、また特区の規制緩和も小出しで、およそ日本の将来を見据えた長期ビジョンの方向性を示しているとは思えない。
また公務員制度改革も人事の内閣一元化の背景に、官僚の裏支配が見え隠れして、中身をもっと掘り下げない限り充分な改革法案となってないような気がする。
そして最も危険を感じるのが、特定秘密保護法案である。なぜそんなに急ぐのか。法案審議を見る限り、充分に秘密保護の内容や決定機関や、情報の国民の知る権利との関係をどのように整理しているのか、全く見えてこない。
臨時国会の、短期間で処理するのではなく、継続して来年の通常国会で充分に議論して国民の納得した形で法案を整理すべきである。
至極残念なのは、公明党が、その立党精神を忘れ、国家権力の維持補完勢力に成り下がったことである。
自民党以外の政党は、もう一度戦後政治の平和主義の原点に立ち返って、もっとしっかり議論すべきである。
本当に心配である。