昨日深夜に衆議院総選挙の結果が判明した。
予想通りの民主党の大敗となった。
私は今回の選挙は、自民党の策略に見事にはめられた選挙、と党首討論を見たときに考えた。
政権交代を成し遂げ、政権を運営できる立場を与えられながら、負けることが分かっていたにもかかわらず、解散を断行した総理の責任は重いものがあると思われる。
テレビで、野田総理は代表辞任を間髪をいれずに発表した。
潔いとも取れるが、止めれば済む話なのだろうか。私には身勝手な部分しかそこから読み取れなかった。
批判をするのは、次を期待するからである。
今回は自公体制に負けてしまったが、新しい日本を作るには、二大政党の一雄としてやはり民主党しかないと考えるからである。自公の選挙協力は、国民の立場に立っているのではなく、権力の魔性に酔っているだけである。ただ民主党の執行部の若手は、政治の深さと選挙の厳しさの認識が甘すぎる。
離党者を出し、政治勢力を自ら弱体化させた責任、説得力不足、コミュニケーション力不足は、論語にもっと学ぶべきである。
ただ注目すべきは、党首討論で確約させた政治制度改革を、今後通常国会でどこまで断行できるか。
社会保障と税の一体改革の行方を決める国民会議が、民自公の三党合意の中でどこまで詰められるのか。
参議院選挙までに結論を出す必要がある。
その意味では、来年の夏、日本の政治が本物になるかどうかの歴史的な時となると思われる。
これからが勝負である。