2012.12.06
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衆議院選挙スタート
12月4日に衆議院選挙が公示された。全国で1500人余りの候補者出馬する予定であるが、真っ先に思うことは、候補者の選定のいい加減さである。どう見ても数合わせの感が否めない。
問題の本質は、何のために政治家になるのかという、自問自答の訓練もないまま、また他者との哲学的な論争もしないまま、ただ学歴や職歴にそこそこの名の知れた名前が書いてあるだけで、選考してしまう悲しさである。
したがって、運よく受かってみると、間違った自己顕示欲が生まれ、わがままに連帯の意識が薄れるの中で、国家の行く末を左右するような難しい問題は、避けて通ろうとする傾向が生まれる。
政治家に限らず、世の中の間違った権威主義的な職業の分野ではそういう傾向がある。
とくにその典型的な例が、マスコミである。本来もっとも本質的な議論が必要な職業だが、最近時に場当たり的な表層的な議論にしか見えてこない。そのことが国民世論を大きく間違った方向に揺さぶってしまう。
そしてその間違いが、本来政治家として資格のいない、道楽政治家を誕生させてしまう。
今回の衆議院選挙の議員の選択が、そうならないように心から祈るばかりである。