2010.09.15
ブログ

民主党代表選


菅総理と小沢前幹事長の代表選の結果が出た。私の正直な気持ちは、ここで小沢一郎先生に政治家としての総決算として、総理をやっていただきたかった。
私が衆議院議員の秘書の頃、直接なぜ自民党を出たのか、なぜ金丸先生に総理をやれと言われたときに受けなかったのか、質問するたびに、自民党の政管の癒着の構造の中では誰が総理をやっても変わらないし、日本の自立は成し得ない、といつもおっしゃっていた。
しかし今でも忘れられないのが、自民党を出て7年目のころ、自由党時代に懇談する機会があり、その時、「日本の政治を変えるのはなかなか難しいね。あの時に総理をやっていた方が良かったかもしれないな」と、現実の官僚の既得権益の壁の厚さに嘆きをつぶやいていた一言です。
それから9年間ぶれることなく、ただただ政権交代をして新しい日本の政治の誕生、国民生活に密着した骨んのある、温かみのある政治を展開することを考えて邁進してきた小沢先生に、日本の羅針盤がまた消えかけた今こそ、総理をやっていただきたかった。
菅総理がいやだと言っているわけではない。政治の常に中枢にいて政治権力の何か、官僚組織の何かをすべてわかった上で、今回初めて総理になって自ら陣頭指揮をとると決断された信念に私は答えたかったということです。
しかし誠に残念なのは、国民の世論が世論がと騒ぎ立てる、マスコミの世論操作です。HIシラーの「世論操作」という本に書かれていますが、世論を大事にすること当然ですが、世論がすべて正しいと判断することは、大きな間違いを起こすこともありうると肝に銘じておくべきでしょう。
ただ私は、今回の代表選はもしかすると小沢先生は負けることも想定して戦ったのではないかとも感じられました。小沢先生の思いは、やはり本当の意味での政治改革であり行政改革であり、国民主権の政治の達成であろうと思います。政権交代後期待されたその流れが今にも停まろうとした時だからこそ、あえて自らが率先してその流れを絶やさないためにも戦ったのかもしれません。
小沢先生の懐の深さをまた感じられた代表選でもありました。