上海万博
9月3日から5日まで、上海万博と地上492m100階建ての森ビル、そしてダイキン工業が1995年から上海に進出し、99年創業から11年目を迎えた工場を見学してきました。
工場は、敷地13万㎡に正社員685人、派遣社員3100人、合計3785人に従業員が働いており、規律正しくそれぞれのラインで一生懸命働いレいる姿は、一昔前の日本のどこにでもあった光景と思われた。
とくに懐かしく思われたのは、小学生の頃、母が大阪府吹田市のダイキン工場に仕事でよく私を連れて行き、私自身工場の中に入ってよく工場見学をさせていただいた思い出があるからです。
保険の外交をしていた母の社員に対する気遣いは、子供ながらにたいしたものだと感心していたものでした。
時まさしく日本の進路を大きく左右する民主党の代表選最中に、日本を離れるのは忸怩たる思いもありましたが、前から決まっていた日程なので視察をしてきました。
上海の地から、代表選の様子と状況をテレビ新聞等で把握していましたが、海外のマスコミは代表選のニュースを取り上げていたのはほとんどありませんでした。まさしく日本の総理を選ぶ選挙がここまで注目されないことは、日本の国際社会における地位の低さを物語っていました。
今回の選挙は、国内だけでなく国際社会における日本の地位を確立していく意味でも大事な選挙であります。ゆえに国際政治に造詣の深いリーダーを必要としているのです。
また万博の視察では、どこのパビリオンも施設の中に入るのに時間がかかり、主だったパビリオンでは中国館しか見れませんでした。建物の規模といい展示の規模もスケールの大きさを誇張していましたが、経済の発展ばかりを中心に中国の成長過程を表現していたことは、将来に不安を残す企画とも思えました。やはり中国の国力の背景に、中国4000年の歴史に刻まれた、それぞれの民族が持つ文化的背景ももう少し表現してもいいのでは思われました。
いずれにしても、今回の代表選の争点の一つである経済の成長については、100階建ての森ビルに象徴されるように、もう一度グローバルな国際社会における日本の経済の有り様を、構造改革も含めもっと追及すべき時と思われます。