令和4年3月15日 第1回江東区議会定例会
◯29番(徳永雅博議員) 去る2月24日に開会された令和4年第1回区議会定例会において、議長を除く21名の委員をもって構成する令和3年度予算審査特別委員会に審査を付託された、議案第1号令和3年度江東区一般会計補正予算(第9号)、議案第2号令和3年度江東区国民健康保険会計補正予算(第1号)、議案第3号令和3年度江東区介護保険会計補正予算(第1号)及び議案第4号令和3年度江東区後期高齢者医療会計補正予算(第1号)について、審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
委員会は、3月1日、議長の招集により開会され、委員長には私、徳永雅博が、副委員長には佐竹としこ委員が選任されたので、直ちに就任の上、審査に入り、順次理事者の説明を聴取しつつ、慎重に審査をいたしました。
その結果、議案第1号から同第4号までの4件は、それぞれ賛成多数により、原案のとおり可決すべきものと決定したので、その旨議長宛て報告書を提出した次第であります。
以下、審査の概要について申し上げます。
まず、審査に先立ち、区長から補正予算の概要について、次のような説明がありました。
一般会計の補正額は、50億8,900万円の減で、補正前と比べ2.1%の減となり、補正後の予算規模は2,418億7,400万円となった。
主な内容を見ると、歳入では特別区交付金や特別区税などが増となる一方、繰入金が財政調整基金繰入金の減などにより、144億9,900万円の減、都支出金が、子どものための教育・保育給付交付金の減などにより、12億900万円の減となっている。
歳出では、各款にわたり決算までの所要額の精査を行い、財源の捻出に努めながら、人口増加や既存施設の老朽化に伴う対応など、今後の公共施設の改築・改修需要等の増大を見据え、基金への積立てを行っている。
次に、特別会計は、国民健康保険会計が増となったものの、介護保険会計及び後期高齢者医療会計が減となり、特別会計全体では、4億300万円の減となっている。
以上が、説明の概要であります。
では、議案第1号令和3年度江東区一般会計補正予算(第9号)について、審査の概要を申し上げます。
まず、財政課長から、歳入・歳出の主な内容及び増減の要因に関する総括説明があり、これについて次のような質疑がありました。
一つ、当初予算編成時はその後の社会情勢を全く見通せない状況だったが、今年度の区政運営に対する評価は。
との質疑があり、区長から、
区民生活、区内事業者、医療機関・従事者を支える観点から、様々な取組を行いつつ、新しい未来に向けた施策を着実に展開できた。
旨の答弁がありました。
一つ、歳入環境が比較的恵まれている特別区は、財政的に厳しい地方都市への支援を強化すべきと考えるが、区の認識は。
との質疑があり、区長から、
地方との認識の差はあるが、特別区全国連携プロジェクトを推進するなど、様々な形で地方との共存共栄に取り組んでいる。
旨の答弁がありました。
一つ、3年度はコロナ禍の区民生活等を支える施策を進めてきたが、9度にわたり編成した今年度の補正予算に対する評価は。
との質疑があり、理事者から、
新型コロナウイルス感染症対策を中心に、ワクチン接種への対応など、様々な施策の着実な実施に向け、迅速に対応できた。
旨の答弁がありました。
次に、歳入各款について、一括審査したところ、次のような質疑がありました。
一つ、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用方法は。
との質疑があり、理事者から、
中小企業融資における利子の補助など、補正予算に計上した感染症関連事業に活用する。
旨の答弁がありました。
次に、歳出各款についての審査の概要を申し上げます。
まず、第1款から第5款について、一括審査したところ、次のような質疑がありました。
一つ、第6波において、保育所の登園自粛要請を行わなかった理由は。
との質疑があり、理事者から、
社会的機能維持のため事業継続が求められる施設であり、開園の要望も多いためである。
旨の答弁がありました。
一つ、健康増進事業について、3年度より開始したこうとう健康チャレンジへの評価は。
との質疑があり、理事者から、
大変好評であり、募集開始直後に定員に達したため、急遽定員を3,000人に拡大した。
旨の答弁がありました。
次に、第6款から第9款について、一括審査したところ、次のような質疑がありました。
一つ、街路灯改修事業について、LED灯への改修の進捗状況は。
との質疑があり、理事者から、
5,680基の水銀灯のうち、約56%の3,200基を改修しており、6年度末に完了予定である。
旨の答弁がありました。
一つ、今後どのように民間建築物耐震促進事業を推進していくのか。
との質疑があり、理事者から、
耐震性の低い物件の所有者に対する通知を行うなど、引き続き耐震化の普及啓発を図る。
旨の答弁がありました。
以上の経過をもって、一般会計補正予算(第9号)の審査を全て終了し、賛成多数により、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第2号令和3年度江東区国民健康保険会計補正予算(第1号)、議案第3号令和3年度江東区介護保険会計補正予算(第1号)及び議案第4号令和3年度江東区後期高齢者医療会計補正予算(第1号)について、審査の概要を申し上げます。
それぞれ歳入歳出全般について、これを一括審査したところ、特に質疑はありませんでした。
以上の経過をもって、国民健康保険会計補正予算(第1号)、介護保険会計補正予算(第1号)及び後期高齢者医療会計補正予算(第1号)の審査を全て終了し、それぞれ賛成多数により、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において、委員各位から多くの貴重な御意見が出されましたが、これらについては逐一御報告いたしませんので、御了承を賜りたいと存じます。
これをもちまして、私の委員長報告を終わります。
御清聴ありがとうございました。(拍手)