衆議院解散
11月16日、衆議院が解散され、12月4日公示、16日投票という選挙日程が確定した。
今回の解散は、どんな意味があるのか。一言で言うと何という解散と名付けられるのかと、マスコミでは騒いでいるが、無意味な議論である。
毎回国民受けする名称を探っているが、そのこと自体政治の本質と全く関係ない。
言葉遊びの域を出ていない。
本質はそんな簡単に語れるものではなく、丁寧に国民に説明すべきことである。
そこで、様々な政治家や政治評論家や国民の声として、「やけくそ解散」や、「脱原発解散」や、「バカ正直解散」など、いろんな名称が言われていますが、私があえて言ううならば、「霞が関思うつぼ解散」と言える。
民主党の最大の失敗は、社会保障と税の一体改革の流れの中で、国家国民の将来のために、マニフェストを裏切ってでも、総理が政治生命を賭けて取り組んだ、民主、自民、公明の三党合意によって、自らの国民と約束した改革路線を封じざるを得なくなったことにあると思う。
野田総理自身、どこまで承知の上で三党合意を取り付けたか分からないが、三党合意は、戦後続いた政官財の談合政治を、再び蘇らせたということしかない。何も消費税が全く駄目と言ってるわけではなく、その時期と、医療、介護・高齢者福祉、年金の社会保障全体の改革の構図をしっかりとした示したうえでの消費税論議が必要と言っているのです。
だから、自民党をいくら政策的に非難しても、根本の社会保障と税の全体改革の流れを民自公の国民会議で決定していくとなれば、全く説得力がなくなってくる。
私は、何としても国会議員の定数是正や選挙制度の改革を現政権でやるべきだし、景気対策も、東北の被災地の復興も、エネルギー問題も、ばかだ、うそつきだといわれても任期満了の中で、やり遂げるべきだったと思う。
しかし、戦いの火ぶたが放たれた以上、最大限努力するしかない。
全力で頑張ろう。