2016.04.13
ブログ

TTP法案審議と今の政治


環太平洋経済連携協定(TTP)承認案と関連法案の審議がストップしていたが、ようやく与野党の国会対策委員会のメンバーで話し合い、再開のめどが立った模様である。
今朝のニュースでは、秋の臨時国会に先送りすることもほのめかしていたが、あまりにも7月の選挙対策の色合いが出たために、自公の与党は方向転換したのだろうと誰でも予測できる。
また消費税についても、ここ最近、来年4月の消費税10%に増税することも先延ばしの演出をなんとなく醸し出している。
これらはすべて選挙に勝つためのシナリオ作りである。そして何としても衆参で過半数を取り、憲法改正の道筋をつけたいがための手練手管である。
ここまで日本の政治は落ちたのかと、とても悲しい気持ちになる。あまりにも国民に見え見えの政治手法をどうしてできるのか。国民はバカではない。そんなことぐらいわかっているはずである。
ただ怖いことは、物事を分かっても投票行動に出なければその思いが伝わらないということを、まだ国民はわかりきれていないところに日本の政治の堕落がある。
私の好きな言葉に「その気にあらずして祭るは諂うなり、義を見てなさざるは勇なきなり」という論語の一説がある。もういつまでも体制にしがみつく、権力にしがみつく政治から、生活者、民衆の視点に立って物事を考えるべきである。
もう一つ好きな言葉に「百術は一誠に如かず」という言葉がある。百の手練手管の政治手法よりも一つの誠が人を動かうということである。
一刻も早く政治の原点、生活者第一の政治に戻るべきである。