野田第三次改造内閣
民主党、自民党の茶番劇的な党首選が終わり、野田第三次内閣が発足して最初の週末を迎える。
この間私は、ブログに何も書き込みをしなかった。その理由は、区議会の決算委員会に集中していたこともあるが、結果がすでに見えていて、誰も、何も日本の未来を語っているように思えなかったという、残念ながら少し倦怠感がただよっていたからである。
民主党の党首選は、細野現政調会長が出馬をあきらめた時点で、すべてが終わっていた。
また自民党では、安倍総裁が立候補を宣言した時から、決選投票で勝つことが見えていた。
問題は、誰の話を聞いても、抽象的な話ばかりで、日本の将来を具体的にどんな施策で切り開いていくのかという、現実的な打ち出しが何もないところにある。
今の日本が抱える内政問題と、外交問題を一緒に解決していける力を持った国会の政治家がどこにも見えてこないのは私だけであろうか。
しかし、そんな愚痴を言っている無駄な時間はないことを改めて感じる。
尖閣諸島をめぐる日本の戦略は、決して間違いの許されない重要な時である。竹島問題の日韓関係も同じ。
内政的には、昨日、東京電力の福島原発事故当初の映像が全面的に公開されたことで、日本の危機管理の在り方がいかにお粗末であるか。そのことで原発を含めたエネルギー問題が今後どうすべきか。時間かける余裕などない重大な決断をする時期が日々迫っている。
今回の内閣は、その現実の政治状況を踏まえた上での改造とは、残念ながら決して思えない。
典型的な人事は、拉致問題担当大臣の交代だろう。松原仁代議士は、少なくとも誰よりも拉致家族の奪還に向けて頑張っていた。被害者の会の皆さんも相当落胆していた。
しかし、この期に及んでは、それぞれの立場で任期満了まであとわずかな時間を無駄にしないで仕事をしていただきたいと思う。